シャープな顔立ちと、役柄によって全く違う顔を見せる圧倒的な演技力で、多くのファンを魅了し続ける俳優・玉山鉄二さん。現代劇からアクションまで幅広く活躍する彼ですが、

そういえば、玉山鉄二って大河ドラマに出ていたっけ?

時代劇のイメージはあまりないけど、どんな役を演じたんだろう?
と、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、玉山鉄二さんの大河ドラマ出演歴を、作品名、気になる役柄、すべての出演回まで、徹底調査してお届けします!
玉山鉄二、大河ドラマ出演作品一覧 – 多彩な役柄で魅了した4つの顔
結論から言うと、玉山鉄二さんはこれまでに4作品のNHK大河ドラマに出演しています。
いずれも物語の重要な局面を担う役どころで、その確かな演技力と存在感を示してきました。ここでは、各作品の放送年、役名、そして役柄の概要を詳しく見ていきましょう。
- 2009年『天地人』 – 上杉景虎 役
- 2013年『八重の桜』 – 山川大蔵(後の山川浩) 役
- 2018年『西郷どん』 – 桂小五郎 役
- 2023年『どうする家康』 – 大野治長 役
主人公のライバルから、幕末の志士、そして豊臣家最後の忠臣まで。演じた役柄は多岐にわたり、それぞれで異なる輝きを放っています。
玉山鉄二、大河ドラマでの役づくりと演技の評価
『天地人』(2009年) – 悲運の貴公子・上杉景虎
玉山鉄二さんが初めて大河ドラマに出演したのが、2009年放送の『天地人』です。
彼が演じたのは、主人公・直江兼続(妻夫木聡)の主君である上杉景勝の義理の弟、上杉景虎。北条家から人質として越後に送られてきた、気品と憂いを帯びた悲劇の武将です。
景勝の跡目を巡って争う「御館の乱」の中心人物であり、その悲しい運命は多くの視聴者の胸を打ちました。玉山さんは、育ちの良さからくる気高さと、心の奥に秘めた孤独を見事に表現。兼続や景勝とは異なるカリスマ性を持つ景虎役は、彼の俳優としてのポテンシャルを改めて世に知らしめるものとなりました。
『八重の桜』(2013年) – 会津の知将・山川大蔵(浩)
2013年の『八重の桜』では、主人公・八重(綾瀬はるか)の幼なじみであり、後に会津藩の家老となる山川大蔵(後の山川浩)を好演。
若き日は八重に淡い恋心を抱きつつ、戊辰戦争では会津若松城籠城戦で巧みな戦略を見せるなど、知勇兼備の名将として描かれました。
玉山さん自身、会津の武士道精神の根幹である「什の掟」に深く共感したと語っています。
主演の綾瀬はるかさんについては「いるだけで周りに笑顔が絶えない」と語り、兄役の西島秀俊さんを「アニキ」と慕うなど、現場の良好なチームワークが、そのまま作品の力強さにつながっていたようです。
最終回まで登場し、明治維新後も会津の名誉回復に尽力する山川浩の生涯を、力強く演じきりました。
『西郷どん』(2018年) – 冷静沈着な革命家・桂小五郎
2018年の『西郷どん』では、維新三傑の一人、長州藩の桂小五郎(後の木戸孝允)を演じました。
主人公・西郷隆盛(鈴木亮平)とは時に反目し、時に手を結び、日本の未来を切り拓いていく重要な役どころです。
特に、薩長同盟が成立する場面での演技は、視聴者から絶賛の声が上がりました。 長州のプライドと、日本の未来のために薩摩と手を組むという苦渋の決断。その葛藤の末に涙ながらに「負けじゃ」と呟くシーンは、多くの視聴者の心を揺さぶりました。 クールなイメージの強い桂小五郎に、人間的な深みと熱さをもたらした名演でした。
『どうする家康』(2023年) – 豊臣家最後の忠臣・大野治長
記憶に新しい2023年の『どうする家康』では、物語の終盤、徳川家康(松本潤)の最後の壁として立ちはだかる大野治長を演じました。治長は、茶々(北川景子)と秀頼親子に最後まで仕えた豊臣家の忠臣です。
玉山さんはこの役について「ただただ武骨で、ひたすらに芯の強い所をしっかりと演じられたら」とコメントしており、その言葉通り、豊臣家への揺るぎない忠義を貫く武将の覚悟を体現しました。 滅びゆく豊臣家の中で、最後まで徳川に抗い続けた治長の姿は、物語に重厚なクライマックスをもたらしました。
また、玉山さんは本作の出演にあたり、過去に出演した『八重の桜』が東日本大震災後の福島の人々と共に作り上げた忘れられない作品であると語っており、大河ドラマへの深い思い入れをのぞかせました。
出演回リスト(作品ごと)
玉山鉄二さんが出演した各作品の登場回をまとめました。物語の重要なターニングポイントに登場していることがわかります。
『天地人』(2009年) – 上杉景虎 役
- 第3回 殿の初恋
- 第4回 年上の女
- 第5回 信長は鬼か
- 第6回 いざ、初陣
- 第7回 母の願い
- 第8回 謙信の遺言
- 第9回 謙信死す
- 第10回 二人の養子
- 第11回 御館の乱
- 第12回 命がけの使者
- 第13回 潜入!武田の陣
- 第14回 黄金の盟約
- 第15回 御館落城
- 第16回 信玄の娘(回想)
- 第22回 真田幸村参上(回想)
- 第28回 北の独眼竜(回想)
- 第34回 さらば、越後(回想)
- 第40回 上杉転落(回想)
『八重の桜』(2013年) – 山川大蔵(与七郎、浩) 役
- 第3回 蹴散らして前へ
- 第5回 松陰の遺言
- 第6回 会津の決意
- 第7回 将軍の首
- 第8回 ままならぬ思い
- 第9回 八月の動乱
- 第10回 池田屋事件
- 第11回 守護職を討て!
- 第12回 蛤御門の戦い
- 第13回 鉄砲と花嫁
- 第14回 新しい日々へ
- 第15回 薩長の密約
- 第16回 遠ざかる背中
- 第18回 尚之助との旅
- 第19回 慶喜の誤算
- 第20回 開戦!鳥羽伏見
- 第21回 敗戦の責任
- 第22回 弟のかたき
- 第23回 会津を救え
- 第27回 包囲網を突破せよ
- 第28回 自慢の娘
- 第29回 鶴ヶ城開城
- 第30回 再起への道
- 第31回 離縁のわけ
- 第34回 帰ってきた男
- 第35回 襄のプロポーズ
- 第37回 過激な転校生
- 第38回 西南戦争
- 第39回 私たちの子ども
- 第43回 鹿鳴館の華
- 第44回 襄の遺言
- 第48回 グッバイ、また会わん
- 第49回 再び戦を学ばず
- 最終回(第50回)いつの日も花は咲く
『西郷どん』(2018年) – 桂小五郎(木戸孝允) 役
- 第27回 禁門の変
- 第30回 怪人 岩倉具視
- 第31回 龍馬との約束
- 第32回 薩長同盟
- 第34回 将軍慶喜
- 第37回 江戸無血開城
- 第39回 父、西郷隆盛
- 第40回 波乱の新政府
- 第41回 新しき国へ
- 第42回 両雄激突
- 第43回 さらば、東京
- 第44回 士族たちの動乱
- 第46回 西南戦争
『どうする家康』(2023年) – 大野治長(修理) 役
- 第41回 逆襲の三成
- 第44回 徳川幕府誕生
- 第45回 二人のプリンス
- 第46回 大坂の陣
- 第47回 乱世の亡霊
- 最終回(第48回)神の君へ
大河ドラマ出演が玉山鉄二のキャリアに与えた影響
定期的に大河ドラマという大きな舞台を経験することは、玉山鉄二さんの俳優としてのキャリアに、間違いなく厚みと深みを与えています。
時代劇特有の所作や言葉遣いをこなしながら、歴史上の人物が持つ葛藤や情熱を表現する力は、現代劇での繊細な演技にも通じるものがあるでしょう。
『天地人』の悲劇の貴公子から『どうする家康』の武骨な忠臣まで、全く異なるタイプの役柄を演じ分けることで、彼の演技の幅広さは証明されました。今後も、彼の新たな挑戦から目が離せません。
Q&Aで解決!玉山鉄二と大河ドラマの気になる疑問
- Q. 玉山鉄二さんが初めて大河ドラマに出演したのはどの作品ですか?
- A. 2009年に放送された『天地人』で、上杉景虎役を演じたのが初めての出演です。
- Q. 玉山鉄二さんは大河ドラマで主演を務めた作品はありますか?
- A. いいえ、2025年現在、玉山鉄二さんが大河ドラマで主演を務めたことはありません。しかし、『八重の桜』や『西郷どん』など、物語を通して重要な役割を担う役柄を多く演じています。
- Q. 玉山鉄二さんが出演した大河ドラマを今から視聴する方法はありますか?
- A. 「NHKオンデマンド」などの動画配信サービスで視聴できる可能性があります。各サービスの配信状況をご確認ください。特に『八重の桜』や『どうする家康』などは比較的新しい作品のため、視聴しやすいかもしれません。この記事の終わりにある配信サービスの情報もぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、俳優・玉山鉄二さんの大河ドラマ出演歴について、作品名や役柄、エピソードを交えながら徹底的に解説しました。
これまでに4作品に出演し、それぞれで重要な役どころを見事に演じきってきたことがお分かりいただけたかと思います。
- 『天地人』では悲運の貴公子・上杉景虎として鮮烈な印象を残し、
- 『八重の桜』では会津の知将・山川浩の生涯を力強く演じきり、
- 『西郷どん』では苦悩する革命家・桂小五郎を熱演、
- 『どうする家康』では豊臣家最後の忠臣・大野治長として物語を締めくくりました。
玉山鉄二さんが演じた歴史上の人物たちの生き様を、ぜひこの機会に動画配信サービスなどでご覧になってみてはいかがでしょうか。彼の俳優としての奥深い魅力を、さらに感じることができるはずです。