素晴らしい演技力と知的な雰囲気で、多くの視聴者を魅了し続ける俳優・谷原章介さん。
スマートな司会者から、コミカルな役、シリアスな役まで幅広くこなす彼ですが、

そういえば、谷原章介さんは大河ドラマに出演していたのだろうか?
と、気になったことはありませんか。
もし出演しているなら、一体どんな役を演じてきたのでしょうか。この記事では、そんな疑問に答えるべく、谷原章介さんの大河ドラマ出演歴を、作品名、役柄、そして出演回に至るまで、徹底的に調査しました。
谷原章介、大河ドラマ出演作品一覧 – 知的な策士から悲運の武将まで
結論から言うと、谷原章介さんはこれまでに5作品のNHK大河ドラマに出演しています。いずれも物語の重要な局面を担う、印象深い役柄を演じてきました。
- 新選組!(2004年) – 伊東甲子太郎 役
- 風林火山(2007年) – 今川義元 役
- 龍馬伝(2010年) – 桂小五郎(木戸貫治、木戸孝允) 役
- 軍師官兵衛(2014年) – 竹中半兵衛 役
- 麒麟がくる(2020年) – 三淵藤英 役
いずれの作品でも助演として、物語に深みと厚みを与える重要な役どころを担っています。特に、知略に長けた策士や、高いプライドを持つ武将など、谷原さんの持つ知的なイメージにぴったりの役柄が多いのが特徴です。
谷原章介、大河ドラマでの役づくり – 演技の評価
『新選組!』伊東甲子太郎 – 知的で美しい、悲劇の参謀
谷原さんが演じたのは、新選組に参謀として迎えられた伊東甲子太郎。
北辰一刀流の使い手で学識も高いイケメンですが、内心では新選組を利用して尊皇攘夷を成し遂げようと画策します。土方歳三(山本耕史)らとは異なる思想を持ち、やがて対立。その知性と野心、そして悲劇的な最期を、谷原さんは見事に表現しました。
この作品のキャストは若手中心だったこともあり、仲が良いようで、番組終了後も山本耕史さん主催で忘年会が開かれるなどの交流エピソードが紹介されたことがありました。
『風林火山』今川義元 – 既成概念を覆した「イケメン義元」
これまで「公家かぶれで軟弱」というイメージで描かれがちだった今川義元。
しかし『風林火山』で谷原さんが演じた義元は、高いプライドと優れた統治能力を持つ「海道一の弓取り」にふさわしい、知的で高貴な武将でした。
その姿は、従来の義元像を覆す「エポックメイキング」と高く評価され、多くの視聴者に衝撃を与えました。
『龍馬伝』桂小五郎(木戸貫治、木戸孝允) – 激動の時代を生きた長州のリーダー
幕末の風雲児・坂本龍馬を描いた『龍馬伝』では、長州藩のリーダー格である桂小五郎(木戸貫治、後の木戸孝允)を演じました。
龍馬をはじめとする志士たちと関わりながら、明治維新へと突き進む重要な役どころを、落ち着いた演技で体現しました。
『軍師官兵衛』竹中半兵衛 – 静かなる情熱を秘めた天才軍師
岡田准一さん演じる主人公・黒田官兵衛にとって、もう一人の天才軍師であり、厳しい師となる竹中半兵衛役。
谷原さんはこの役のオファーを受けた際、ガッツポーズをするほど嬉しかったと語っています。官兵衛が「動」ならば半兵衛は「静」。感情を内に秘め、無駄のない動きと左脳的なセリフで官兵衛を導く姿は、多くの視聴者を魅了しました。役作りのために自らゆかりの地を訪れるなど、その深い思い入れが演技にも表れていました。
『麒麟がくる』三淵藤英 – 誇りを胸に生きた悲運の幕臣
記憶に新しい『麒麟がくる』では、将軍・足利義輝に仕える幕臣・三淵藤英を熱演。
脚本家の池端俊策氏が、谷原さんをイメージして「当て書き」したというこの役。理想を追う弟・細川藤孝(眞島秀和)とは対照的に、現実を見据えバランスを保とうとする現実主義者です。信長に下ることを良しとせず、誇り高い最期を遂げた三淵の生き様は、谷原さんの好演も相まって、大きな感動を呼びました。
主な出演回リスト(作品ごと)
各作品での主な出演回は以下の通りです。物語の重要な転換点に登場していることがわかります。
新選組!(2004年) – 伊東甲子太郎 役
- 第8回「どうなる京都」
- 第11回「ヒュースケン逃げろ」
- 第31回「江戸へ」
- 第32回「山南脱走」
- 第33回「友の死」
- 第34回「寺田屋の母」
- 第35回「さらば壬生村」
- 第36回「対決見廻組」
- 第38回「ある隊士の切腹」
- 第39回「将軍、死す」
- 第40回「平助の旅立ち」
- 第41回「観柳斎、転落」
- 第42回「龍馬暗殺」
- 第43回「決戦、油小路」
風林火山(2007年) – 今川義元 役
- 第4回「復讐の鬼」
- 第5回「駿河大乱」
- 第6回「仕官への道」
- 第10回「晴信謀反」
- 第11回「信虎追放」
- 第22回「三国同盟」
- 第23回「河越夜戦」
- 第25回「非情の掟」
- 第30回「天下への道」
- 第36回「宿命の女」
- 第40回「三国激突」
- 第41回「姫の死」
- 第44回「信玄誕生」
- 第45回「謀略!桶狭間」
龍馬伝(2010年) – 桂小五郎(木戸貫治、木戸孝允) 役
- 第4回「江戸の鬼小町」
- 第5回「黒船と剣」
- 第7回「遥かなるヌーヨーカ」
- 第9回「命の値段」
- 第14回「お尋ね者龍馬」
- 第21回「故郷の友よ」
- 第23回「池田屋へ走れ」
- 第24回「愛の蛍」
- 第25回「寺田屋の母」
- 第30回「龍馬の妻」
- 第31回「西郷はまだか」
- 第32回「狙われた龍馬」
- 第33回「亀山社中の大仕事」
- 第34回「侍、長次郎」
- 第35回「薩長同盟ぜよ」
- 第36回「寺田屋騒動」
- 第37回「龍馬の誓い」
- 第38回「霧島の誓い」
- 第39回「馬関の奇跡」
- 第40回「清風亭の対決」
- 第41回「さらば高杉晋作」
- 第42回「いろは丸事件」
- 第43回「船中八策」
- 第45回「龍馬の休日」
- 第47回「大政奉還」
- 第48回「龍の魂」
軍師官兵衛(2014年) – 竹中半兵衛 役
- 第2回「忘れえぬ初恋」
- 第3回「命の使い道」
- 第4回「新しき門出」
- 第5回「死闘の果て」
- 第8回「秀吉という男」
- 第9回「官兵衛、試される」
- 第10回「信長様の庭」
- 第11回「命がけの宴」
- 第12回「人質松寿丸」
- 第13回「小寺はまだか」
- 第14回「引き裂かれる姉妹」
- 第15回「播磨分断」
- 第16回「上月城の守り」
- 第17回「見捨てられた城」
- 第18回「裏切る理由」
- 第19回「非情の罠」
- 第20回「囚われの軍師」
- 第21回「松寿丸の命」
- 第22回「有岡、最後の日」
- 第23回「半兵衛の遺言」
- 第41回「男たちの覚悟」(回想)
麒麟がくる(2020年) – 三淵藤英 役
- 第1回「光秀、西へ」
- 第5回「伊平次を探せ」
- 第6回「三好長慶襲撃計画」
- 第11回「将軍の涙」
- 第19回「義輝、夏の終わりに」
- 第22回「京よりの使者」
- 第24回「将軍の器」
- 第25回「羽運ぶ蟻」
- 第26回「三淵の奸計」
- 第28回「新しき幕府」
- 第30回「朝倉義景を討て」
- 第31回「逃げよ信長」
- 第34回「焼討ちの代償」
- 第35回「義昭、まよいの中で」
- 第36回「訣別」
- 第37回「信長公と蘭奢待」
- 第38回「丹波攻略命令」
- 第42回「離れゆく心」
谷原章介の多面的な魅力 – 大河ドラマ以外の代表作品
大河ドラマで見せる重厚な演技はもちろん、谷原章介さんの魅力はそれだけではありません。映画『ハンサム★スーツ』では、着るとハンサムになれるスーツを手に入れたコミカルな主人公を、ブサイクな特殊メイクの塚地武雅さんと二人一役で演じ、見事なコメディセンスを披露しました。
また、長年にわたり情報番組『王様のブランチ』の司会を務め、知的で安定感のある進行役としてもお茶の間に親しまれています。こうした多面的な活動が、俳優としての深みと人間的な魅力を一層引き立てていると言えるでしょう。
Q&Aで解決!谷原章介と大河ドラマの気になる疑問
- Q. 谷原章介さんが初めて大河ドラマに出演したのはどの作品ですか?
- A. 2004年に放送された『新選組!』が初めての出演です。新選組の参謀、伊東甲子太郎役を演じました。
- Q. 谷原章介さんが演じた役で、特に評価が高かったものは何ですか?
- A. 2007年の『風林火山』で演じた今川義元役は、従来のイメージを覆す知的で高貴な武将像を打ち立て、「イケメン義元」として大きな話題と高い評価を得ました。
- Q. 谷原章介さんが出演した大河ドラマを今から視聴する方法はありますか?
- A. 谷原章介さんが出演した大河ドラマの多くは、「NHKオンデマンド」などの動画配信サービスで視聴することが可能です。この記事の終わりにある配信サービスの情報をぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、俳優・谷原章介さんの大河ドラマ出演歴について、詳しくご紹介しました。これまでに5作品に出演し、知的でクールな役柄から、悲劇的な運命をたどる武将まで、多彩な顔を見せてくれています。どの役柄も、谷原さんならではの魅力が加わることで、忘れがたい印象を残しています。
これからも、大河ドラマの舞台で、私たちを魅了する新たな役柄を演じてくれることを期待せずにはいられません。ぜひ、動画配信サービスなどで、谷原章介さんの大河ドラマでの活躍を改めてご覧になってみてはいかがでしょうか。